- Home
- 木の商品の扱い方
木の商品の扱い方
木は切られてからも生き続けています。
呼吸もしますし水も吸います。
なので、ちょっとした気使いが必要なんですね。
木の特徴を少しだけでも知っておくと扱い方はとても簡単です。
【木の製品4つの特徴】
- 水や油を吸います
- 乾燥するとケバケバしてきたり割れたりします
- 湿気があるとカビが生えます
- 臭いも吸ってしまいます
この4つの事を知っておくと、木にとって何が良くて何が悪いかが何となくでもわかると思います。
【木の製品にやってはいけないこと】
×食器洗浄乾燥機に入れる
これをすると間違いなく乾燥しますので、ケバケバしたり割れたりします。
×冷蔵庫に入れる
木は温度差に弱く食材の臭いが移ります。
×浸け置きをする
木がふやけてきて、汚れた水を吸ってしまいます。
×電子レンジを使用する
木は水分を含んでいますので、レンジに入れると木が膨張して割れてしまいます。
×漂白剤をつかう
変色してしまいますので、やめておいた方がよいです。
×乾燥させすぎる
ヒーターなどの熱風がかかるのはもってのほかですが、直射日光にも弱いです。
まだ少しありますが、ここから先のことは対処法があります。
【熱いモノを乗せないでくださいという注意書き】
実は、木の食器はオイルやウレタンなどで保護をしています。
その保護剤が熱によって保護をする力が弱まってしまいますので、臭いや油が染み込みやすくなってしまいます。
そうすると、臭いがついたりシミができたりします。
☆対処法
・100度ぐらいの熱湯で無ければあまり気にせず使っても良い
・気になるようなら、ワックスペーパーを敷いてその上に食材を置く
・食べたらすぐに洗う
シチューなどは気にしないで使っても良いと思います。
もし臭いのきついカレーなどで使う場合は、ガラス等の違う器に入れてワンプレートのように盛りつけるかカレー専用のお皿にしてしまいましょう。
【油分の多い物は乗せないでという注意書き】
使い始めは、オイルを結構吸ってしまいます。
そうすると、臭いがついてしまったりオイルが移りまだら模様になってしまいます。
☆対処法
・ワックスペーパーを敷く
・もしくはそんなの気にしないぐらい普段使いのお皿にしてしまいましょう
【長く使うためのポイント】
①使った後は水か中性洗剤で洗う
②できればすぐに拭く
③日陰で乾燥
お手入れ方法
使っているうちに艶がなくなり、表面が白っぽくなり、カサカサしてきます。
それを放っておくと、だんだんとガサガサして更に放っておくと割れてしまします。
ですので、ガサガサになる前にオイルでお手入れをしてあげましょう。
1度お手入れをしてあげるだけで、長持ちもしますし良いツヤが戻ってきます。
手入れを重ねて月日が経つと、味わい深い木の質感になってきますので、楽しんでお手入れをしてみてください。
ポイントは薄く全体になじませていくことです。どんどん吸収していきそうでしたら、追加をしてあげてください。
※オイルが染み込んだウエスやペーパータオルは発火しますのでご注意ください。
《オイルの種類》
食器類に使うオイルは食用オイルを使った方がよいでしょう。
普通のスーパーに売っているものや、ネットで注文をしないといけないものなどがあります。
高いオイルを使う必要は無いと思いますが、下記のことだけ注意して使ってみてください。
point💡
植物油には乾性油、半乾性油、不乾性油の油があります。
- 乾性油
速く乾く(固まる)ものでオススメです。 - 半乾性油
乾くのに時間がかかります。しかも、まだらに固まるので使わない方が無難です。 - 不乾性油
ものすごく時間がかかりますので、ホコリがつかないように注意してください。
・ヒマワリオイルや紅花油
比較的簡単に手に入りますよ。
・クルミ油
いい香りがするのですが、ナッツアレルギーの方は注意してください。
・エゴマ油や亜麻仁油
年数が経つと色が少しづつ黄色く変わります。
個人的には乾性油のものを選んだ方が無難だと思います。
不乾性油は乾くのにものすごく時間がかかりますので、その間にホコリがつくとベタベタしてきます。
乾性油であれば、早ければ2時間もあれば乾いてしまします。
ちなみに、私自身は『エゴマ油』の小袋入り(20~30袋入り)を使用しています。
約1時間で乾いてしまうのと、臭いもほとんど気になりません。
油の種類によっても香りが変わりますので、お好きな匂いを選んでくださいね。
point💡
なったら紙ヤスリで磨きましょう
ガサガサになってきたり、少し傷がついてしまった場合は紙やすりで表面を磨いてあげてください。
薄い白カビなどが生えたときもショックを受けずに、ヤスリで磨いてみてください。
そうすると全く目立たなくなりますよ。
磨き方は木目にそって親指の腹の部分を使って、磨いてください。
スプーンなどのふちの部分は輪郭にそって磨くと、ツルツルになります。
※どんな紙ヤスリを使えば良いか?
紙やすり(サンドペーパー)には品番がありますので、そのご説明をします。
通常は400番程度の紙やすりで磨いてあげればOKです。
もっとツヤを出したい時は600~1000番の耐水ペーパーやスポンジ研磨材で磨くとツヤツヤになります。
カビが生えたり、ガサガサや傷がついているときは200番で表面を削ってあげてください。
その後に400番で仕上げです。
お子さん用のスプーンなどは400番でツルツルにしてあげてください。
スプーンは最後に、1200番~1500番の耐水ペーパーやスポンジで磨いてあげて完成です。
※塗料が塗ってある処理の仕方
・自然塗料(植物油)の商品の場合
400番でヤスリがけをして、オイルをしみこませれば大丈夫です。
・ウレタン塗料の場合
強固なウレタンの膜が食器を守ってくれますが、いずれは剥がれてきます。
剥がれてきてしまったら、全部の塗料を200番のサンドペーパーで削ってください。
表面が均一の色味に変わったら、400番で仕上げです。
仕上がったら、お好きなオイルを染みこませてあげてください。
・ラッカー塗料の場合
ウレタン塗料より弱いので、熱で剥がれてきてしまいます。
ウレタンより強固ではないので、400番のサンドペーパーで全体を磨いてあげれば大丈夫です。
仕上がったら、お好きなオイルを染みこませてあげてください。
※ちなみに「ブッチャーブロックコンディショナー」という塗料があります。
これは、高額ではありますが木のもの全般に使えるのでおすすめです。